失行症のアプローチの一つに、方略訓練があります。今回、方略訓練の概要と実施のポイントについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。
目次
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リハビリテーション職が上司から求められるスキルと役割
書籍を出版しました。サラリーマンリハビリ職に求められるスキルと役割の全貌: 組織人として何を求められ、何を身につけ、どう行動すれば良いかがわかる
臨床を助けるnote
療法士で将来のお金が心配な方へ⇨リハビリテーション職種のための資産形成術-作業療法士の筆者が実際に行う資産運用法を実データを元に紹介-
訪問指導でお悩みの方、自信がない方
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在宅復帰につなげるカンファレンス術とは?
⇨何をどう伝えると在宅復帰につながる?リハビリテーション職種のためのカンファレンス攻略術
在宅復帰の妨げになる排泄動作を攻略
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前頭葉障害に対するリハビリテーション
⇨遂行機能障害リハ(GMT、自己教示法、問題解決訓練、TPM)
高次脳機能障害でアウェアネスどう評価し、どう高めるか
⇨効果を高める!高次脳機能障害のリハビリテーション-アウェアネス(病識・認識メタ認知)をどう評価し、どう高めるか-
移乗動作に対する脳科学的評価、リハビリ(ブレーキ・フットレスト管理等のエラーを減らす)
⇨移乗動作の問題(ブレーキ・フットレスト管理等)に対する評価とリハビリテーション-高次脳・認知機能障害に対する、脳科学的な考え方と評価・アプローチ方法-
注意課題のプリント課題
⇨注意障害プリント課題データ(文字選択、計算、図形)
橋損傷のリハビリテーション
⇨橋損傷のリハビリテーション(脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)
視床損傷のリハビリテーション
⇨視床損傷のリハビリテーション(なぜその症状が出現するのか?脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)
大脳基底核損傷のリハビリテーション
⇨基底核損傷(被殻出血)のリハビリテーション(なぜその症状が出現するのか?脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)
小脳損傷のリハビリテーション
⇨小脳損傷のリハビリテーション何をするか、しないといけないか(神経システムの理解、脳画像の診方、評価項目選定、治療戦略立案、治療の具体例)
脳画像の達人へ
⇨新人・学生さんが脳画像の達人に近づくために!脳部位と機能局在、脳のつながりから考える画像の診方!
リハビリテーションと運動学習
⇨リハビリテーションと運動学習!保持や転移(汎化)を促す方法!
認知症リハビリテーション
⇨認知症における作業活動の重要性と課題設定、評価の支援とポイント〜脳機能面も考慮して意欲と運動学習を促し、ADL・IADLを促す方法〜
起立と着座動作のリハビリテーション
⇨起立と着座動作が上手くいかないの原因分析〜誰でも理解できる筋活動とバイオメカニクス、脳機能との関連性も踏まえながら〜
感覚障害のリハビリテーション
⇨感覚障害のリハビリテーション!脳科学と伝統的リハを融合させる考え方と実践方法〜随意性の促進も見据えて〜!
失行に対する代償のための方略訓練のポイント
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文献
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方略訓練
方略訓練は、失行に対する代償のための方略を対象者が習得し、遂行する活動の機能障害を改善させるものです。
方略訓練では、以下のことに関連したエラーに焦点を当てます。
①開始:行動の計画の発展や必要で適切な対象物の選択
②遂行:計画の遂行
③統制:適切な結果を保証するための活動の統制や訂正
対象者の機能レベルにより、セラピストは指示、介助、フィードバックを用います。
方略訓練によるアプローチが、訓練していない課題への訓練の転移を生じるかについての研究では(Geusgens 2006)、訓練していない課題において有意に改善を示したとされています。
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方略訓練での介入:指示
・言語指示から始める
・手近な課題に対して関連する環境へ移行する
・注意の喚起
触る、対象者の名前を使う、指示に対する質問をする
・ジェスチャーの使用、対象物の指差し(ポインティング)
・課題をやってみる(部分的、もしくは全体)
・活動の写真を見せる
・指示を書き出す
・対象物を対象者の近くに置き、それを適切な順序に並べる
・一度にひとつずつ対象物を手渡す
・一回または一回以上、対象者と一緒に活動を始める
・対象者にとって容易に行えるような課題調整
・最終的に、期待される結果が得られない場合、代わりに行う
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方略訓練での介入:介助
・言語的介助
リズムをとり、遂行を阻害しないようにする
活動の段階を言語化するよう促す
活動の段階や対象物に名前をつける
手近な課題へ注意を向ける
・ジェスチャーや模倣を使用する、発話の抑揚を変化させる
・活動の段階の順序の写真を見せる
・身体的介助
四肢の誘導
四肢のポジショニング
補助具や補助装置の利用
対象者が遂行を始めるまで、代わりに行う
動きを誘発する
・最終的には、課題を代わりに行う
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方略訓練での介入:フィードバック
・結果の知識に対して、言語的フィードバックを用いる
・結果の評価のために、対象者が感覚を意識的に使用する(見る、聞く、感じる、匂う、味をみるなど)ように伝えるための言語的フィードバック
・結果の知識に対して身体的フィードバックを用いる
対象者の姿勢の評価
四肢の位置の評価
四肢を支える
・指差しや対象者に対象物を渡すことによる身体的フィードバック
・遂行の知識に対して、言語的フィードバックを用いる
・鏡の前に対象者を座らせる
・対象者の遂行の様子をビデオ録画し、それを見せる
・課題の統制を代わりに行い、エラーの可能性を修正する
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さらに詳しい解説を動画で確認
チャンネル登録よろしくお願いします⇨https://bit.ly/37QHaWc
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)
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