痛みに対する自己効力感の評価として、Pain Self Efficacy Questionnaire日本語版があります。今回、その概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 痛みに対する自己効力感の評価:PSEQ日本語版の概要と評価方法、結果の解釈

文献

安達 友紀ら「Pain Self – Efficacy Questionnaire 日本語版 作成 の試み」

慢性疼痛と自己効力感

慢性疼痛では、様々な認知的要因が痛みに影響を及ぼすことがわかっています。
自己効力感(特定の目標を達成するために必要な活動を遂行する自信の程度)が慢性疼痛の関連が強いことが指摘されています。
そのため、痛みに対する自己効力感を評価することで、身体的要因だけでない、包括的なリハビリテーションアプローチの一助とすることができます。

 

PSEQ日本語版の概要

PSEQ日本語版は10項目からなる自己記入式の評価尺度で、各項目7件法(0:全く自信がない〜6:完全に自信がある)で回答します。
10項目なので短時間で実施でき、様々な領域での自己効力感の測定が可能になっています。

PSEQ日本語版の評価方法

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1 痛みがあっても物事を楽しめる。
2 痛みがあっても家事のほとんど ( 掃除や皿洗いなど ) をこなせる。
3 痛みがあっても友達や家族とこれまで通りに付き合える。
4 ほとんどの場合痛みに対応できる。
5 痛みがあっても何か仕事ができる ( 仕事には家事も報酬のある仕事 もない仕事も含む ) 。
6 痛みがあっても趣味や気晴らしなどの楽しいことがたくさんできる。
7 薬がなくても痛みに対応できる。
8 痛みがあっても人生の目標のほとんどを達成できる。
9 痛みがあってもふつうに生活できる。
10 痛みがあっても徐々に活動的になれる。

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PSEQ日本語版の結果の解釈

各項目を合計した得点が高いほど痛みに対する自己効力感が高いことを示しています。
PSEQは、身体活動的側面の自己効力感と比較し、社会活動的側面の自己効力感(社会的活動の疎外)をより強く反映する可能性が示唆されています。

PSEQ日本語版とセットで評価に使われやすいツールに関しては以下の記事を参照してください。
恐怖回避思考チエック表「TSK-11-J」の概要と評価方法、結果の解釈
Pain Catastrophizing Scale(PCS) 日本語版の概要と使用方法、結果の解釈
不安と抑うつの評価:HADS日本語版の概要と評価方法、結果の解釈
痛みの評価尺度:日本語版SF–MPQ–2の概要と評価方法、結果の解釈
恐怖回避思考の評価:FABQ日本語版(身体活動に関するスケール)の概要と評価方法、結果の解釈

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