Keele STarT Backスクリーニングツール日本語版は、非特異的腰痛において、心理面の問題(恐怖回避思考)を配慮する際に使用されます。今回、その概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

Keele STarT Backスクリーニングツール日本語版の概要と評価方法、結果の解釈  

文献

松平 浩「高齢者と慢性運動器痛 (4) 非特異的腰痛のマネジメント」

https://www.tyojyu.or.jp/kankoubutsu/gyoseki/pdf/10h27gyosekisyu.pdf

恐怖回避思考

恐怖回避思考は、痛みに対する不安や悲観的な思考、それに伴う活動することへの恐怖に伴う行動の制限をさします。
恐怖回避思考を持つと、治療効果やその後の回復に悪影響を与えます。
恐怖回避思考は心的ストレスとなり脳の機能不全をもたらし痛覚過敏につながります。

 

Keele STarT Backスクリーニングツール日本語版の概要

心理・認知面への配慮を特に必要とする患者(高リスク群)の判定に便利である。 高リスク群の判定には、腰痛遷延化の危険因子(予後規定因子)として重要視される破局的思 考や恐怖回避行動といった心理的要因に簡潔 ながら十分配慮していることが特徴である。

高齢者と慢性運動器痛 (4) 非特異的腰痛のマネジメント

9つの質問から構成されています。
設問1〜8は「そうでない」を0点、「そうだ」を1点とします。
設問9では「全然」「少し」「中等度」を0点、「とても」「極めて」を1点とします。

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Keele STarT Backスクリーニングツール日本語版の評価方法

直近2週間のことを考えて、
1.腰痛が足のほうにも広がることがあった
2.肩や首にも痛みを感じることがあった
3.腰痛のため、短い距離しか歩いていない
4.腰痛のため、ゆっくり着替えをした
5.私のような状態の人は、体を動かし活動的であることは、決して安全とはいえない
6.心配事が心に浮かぶことが多かった
7.私の腰痛はひどく、決してよくならないと思う
8.以前は楽しめたことが最近は楽しめない
9.全般的に考えて、ここ2週間の間に腰痛をどの程度煩わしく感じましたか

Keele STarT Backスクリーニングツール日本語版の結果の解釈

総合得点が3点以下であればリスクが低い状態です。
総合得点が4点以上で、設問5〜9の得点が3点以下であれば中等度のリスクです。
総合得点が4点以上で、設問5〜9の得点が4点以上であれば高リスクです。

松平は高リスクの者に対しては、

「例えれば、あなたは恐怖回避思考というウイルスに感染しています。ワクチンは、正しい腰痛の知識を得て、安静重視といった不適切で不健康な行動をやめることです」と説明し、2015年の夏に放映された「NHKスペシャル 腰痛・治療革命」(http://www.nhk.or.jp/kenko/nspyotsu/)で紹介した映像を観るよう勧めている。

高齢者と慢性運動器痛 (4) 非特異的腰痛のマネジメント

としています。

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