痛みの性質の評価尺度として、日本語版SF–MPQ–2(Short–Form McGill Pain Questionnaire 2)があります。今回、その概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 日本語版SF–MPQ–2の概要と評価方法、結果の解釈

文献

圓尾 知之ら「痛みの評価尺度・日本語版 Short–Form McGill Pain Questionnaire 2(SF–MPQ–2)の 作成とその信頼性と妥当性の検討」PAIN RESEARCH Vol. 28 (2013) No. 1 日本疼痛学会誌 p. 43-53

西上智彦ら「痛みに対する評価とリハビリテーション 方略 – 臨床でのスタンダードを目指して -」保健医療学雑誌 5(1): 45-51, 2014.

 

日本語版SF–MPQ–2の概要

 

痛みの性状や強度を簡易に測定できる指標にマクギル疼痛質問表簡易版 (Short-Form McGill Questionnaire : SF-MPQ)があります。
SF−MPQは痛みを表現する言葉の質問が15項目あり、1~11は感覚的表現、12~15は感情的表現となっています。
心因性疼痛では感情的表現に反応しやす位傾向にあり、器質性疼痛との鑑別に役立ちます。
SF−MPQでは神経障害性疼痛の痛みを反映する表現がなく、SF-MPQの項目に神経障害性疼痛の痛みを反映する7項目を加えたSF−MPQ2が開発されました。

SF–MPQ–2 は痛みの特徴により持続的な痛み6項目、間欠的な痛み6項目、神経障害性 の痛み6項目、感情的表現4項目に分類しています。
過去1週間の痛みを0〜10点の11段階で評価する自己記入式評価法です。
項目別点数と合計得点で評価します。

痛みに対する評価法については、以下の記事も参照してください。

Pain Catastrophizing Scale(PCS) 日本語版の概要と使用方法、結果の解釈

痛みの評価尺度:日本語版SF–MPQ–2の概要と評価方法、結果の解釈

痛みに対する自己効力感の評価:PSEQ日本語版の概要と評価方法、結果の解釈

痛みの対処方略の尺度:CSQ日本語版の概要と評価方法、結果の解釈

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頸部痛の評価:NDI日本語版の概要と評価方法、結果の解釈

身体症状による負担感の評価:SSS‒8の概要と評価方法、結果の解釈

恐怖回避思考の評価:FABQ日本語版(身体活動に関するスケール)の概要と評価方法、結果の解釈

Keele STarT Backスクリーニングツール日本語版の概要と評価方法、結果の解釈

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慢性腰痛患者のADL障害の評価:ODIの概要と評価方法、結果の解釈

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日本語版SF–MPQ–2の評価方法

0:なし
10:最悪の痛み

1.ずきんずきんする痛み
2.ビーンと走る痛み 
3.刃物でつき刺されるような痛み 
4.鋭い痛み
5.ひきつるような痛み
6.かじられるような痛み
7.焼けるような痛み
8.うずくような痛み 
9.重苦しい痛み
10.さわると痛い 
11.割れるような痛み 
12疲れてくたくたになるような
13.気分が悪くなるような 
14.恐ろしい
15.拷問のように苦しい
16.電気が走るような痛み 
17.冷たく凍てつくような痛み
18.貫くような
19.軽く触れるだけで生じる痛み 
20.むずがゆい
21.ちくちくする/ピンや針 
22.感覚の麻痺/しびれ

日本語版SF–MPQ–2の結果の解釈

高得点なほど痛みが強いことを表します。

SF-MPQ2において皮膚受容感覚性疼痛の要素(例:刃物で突き刺されるような痛み,ちくちくする/ピンや針)が強ければ識別課題,自己受容感覚性疼痛の要素(例:重苦しい痛み,ひきつる痛み)が強ければミラーセラピー ,心理的疼痛の要素(例:気分が重くなるような,恐ろしい)が強ければ認知行動療法・読書療法が適応となり,質問紙の結果から治療手法を変えることが重要である.

西上智彦ら「痛みに対する評価とリハビリテーション 方略 – 臨床でのスタンダードを目指して -」保健医療学雑誌 5(1): 45-51, 2014.

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