視床は様々な脳部位との連絡があり、視床の損傷では失語が生じることがあります。今回、視床の損傷で失語が起こる理由と症状の特徴についてまとめていきたいと思います。

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視床損傷(出血、梗塞)で失語が起こる理由と症状の特徴!

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脳画像における視床の部位を確認

まずは、視床のおおまかな位置を把握していきます。

上図は、側脳室前角、後角が見えるスライスレベルの脳画像です。

そして視床核を細かく見ていくと、

おおよそこのような配置になっています。

A:前核群(Anterior nuclei)
MD:背内側核(Medial dorsal nucleus)
VA:前腹側核(Ventral anterior nucleus)
VL:外腹側核(Ventral lateral nucleus)
VPM:後内側腹側核(Ventral posteromedial nucleus)
VPL:後外側腹側核(Ventral posterolateral nucleus)
LD:背外側核(Lateral dorsal nucleus)
LP:後外側核(Lateral posteior nucleus)
PUL:視床沈核(Pulvinar nuclei)
MG:内側膝状体(Medial geniculate body)
LG:外側膝状体(Lateral geniculate body)

この図(視床亜核群)では右の視床がフォーカスされていますが、失語を呈するのは反対側の左の視床亜核群になりますので注意してください。

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視床損傷で生じる失語の特徴

視床の損傷で生じる失語の特徴を以下に挙げていきます。

・音韻性錯誤は目立たない(「めがね」→「めまね」などと言い間違う:音の選択にエラーが生じる状態)
・復唱は保たれやすい
・換後障害(単語を思い出せない)が生じやすい
・語性錯語(単語を言い間違える(「とけい」→「めがね」など))
・意味理解力の低下
・読み書き能力の低下

視床損傷による失語は皮質下性失語と呼ばれることもあり、これには線条体(尾状核と被核)の損傷も含まれます。

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視床損傷で失語が生じるメカニズム

視床損傷に関連している視床亜核としては、

・VPL核
・VL核
・CM核
・MD核
・視床枕

などが考えられています。

ここで、VA核、VL核と運動ループのつながりを考えていきます。
VA核、VL核は淡蒼球からの入力を受けており、そこから運動野、補足運動野、運動前野(ブローカ野も含まれる)に投射されます。
この情報伝達の流れは運動ループ(大脳基底核、視床、皮質回路)と呼ばれています。
このような回路により、大脳皮質の活動の調節が行われています。

次に、視床枕についてですが、視床枕は側頭葉(ウェルニッケ野を含)、頭頂葉、後頭葉(後頭極以外)におけるお互いの線維連絡があります。

視床に損傷が生じると、これらのような連絡経路がある場合には、調節機能が破綻し、皮質の機能低下が起こることが十分考えられます。
これが、視床の損傷で失語が生じる理由だとされています。

視床病変が幅広く、その前後や上下に伸展すると白質繊維にまで損傷が広がります。
すると、皮質領域の要素が強くなり、ブローカ失語やウェルニッケ失語の要素が強くなると考えられます。

なお、腹側核群や内側核群などの病変では非流暢性失語、視床枕の病変では流暢性失語が出現することが多いとされています。

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