排泄リハビリテーションにおいて、リハビリテーションの効果を示すためには、数値として示せる評価が必要になります。今回、尿失禁症状質問票の概要と評価方法、結果の解釈についてまとめていきたいと思います。
目次
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本間之夫,安藤高志,吉田正貴,他.尿失禁症状質問票の作成(第一報)質問票の提示.日本排尿機能学会誌2003;14:240‑247.
本間之夫,安藤高志,吉田正貴,他.尿失禁症状質問票の作成(第二報)質問票の妥当性の検討.日本排尿機能学会誌2003;14:248‑255.
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尿失禁症状質問票は、日本で開発された評価表です。
尿失禁症状質問票は、性別や失禁のタイプの違いに関わらず使用できることが特徴です。
尿失禁以外の症状3項目、尿失禁に関する症状2項目、尿失禁の契機に関する3項目の、計8項目で構成されています
5段階の選択回答形式となっており、該当しない場合や尿失禁などの回数が少ない場合の得点は0点、尿失禁などの頻度や回数が多い場合の得点は4点となっています。
得点範囲は0~32点となっています。
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①朝起きた時から、寝る時までに、何回くらい尿をしましたか
0:7回以下
1:8–9回
2:10回
3:11-14回
4:15回以上
②寝てから朝起きるまでに、何回くらい尿をするために起きましたか
0:0回
1:1回
2:2回
3:3回
4:4回以上
③急に尿がしたくなって、我慢が難しいことがありましたか
0:なし
1:1日1回より少ない
2:1日1回くらい
3:1日2-4回
4:1日5回以上
④何回くらい、尿がもれましたか
0:なし
1:1日1回より少ない
2:1日1回くらい
3:1日2-4回
4:1日5回以上
⑤何回くらい、パッドを変えましたか
0:なし
1:1日1回より少ない
2:1日1回くらい
3:1日2-4回
4:1日5回以上
⑥急に尿がしたくなって、我慢しきれずに尿がもれましたか
0:なし
1:たまに
2:ときどき
3:しばしば
4:いつも
⑦咳をした時や歩いた時に、尿がもれましたか
0:なし
1:たまに
2:ときどき
3:しばしば
4:いつも
⑧気づかないうちに、尿がもれていましたか
0:なし
1:たまに
2:ときどき
3:しばしば
4:いつも
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尿失禁症状質問票は、各評価項目の合計点は0-32点となります。
得点が高いほど、尿失禁としての状態が悪いと言えます。