ぎっくり腰になった時にどのように対処しているでしょうか。
ぎっくり腰の対処法は、適切に行う事で思った以上に動ける事もあります。
今回、ぎっくり腰になった時の応急処置として、オススメのコルセットの巻き方を紹介したいと思います。
目次
ぎっくり腰は急性の腰痛症状のことをいい、明確な定義はありません。
その原因は様々で、腰を支える筋肉や関節、椎間板などに問題が起こることにより、急激に痛みが走るようになります。なかでも筋肉の損傷を伴う事が多くあります。
ぎっくり腰はくせになるとよく言うのですが、これには以下の説明がわかりやすいと思います。
一度痛めた筋肉は、炎症が起きた後、瘢痕組織という、通常より硬い状態を経て、傷の跡を残しながら回復していきます。
紙をビリビリと裂いたあと、糊でくっつけた状態をイメージしてみてください。〜中略〜
腰に必要以上の負担をかけると、せっかく糊でくっついていたところがはがれるように、弱っている筋肉がダメージを受けます。「黒幕」を知れば痛みは治る! P32
ぎっくり腰の急性症状には安静が第一の選択になります。腰周囲の組織に炎症が起こっている状態のため、数日間は無理をしてはいけません。ここで無理をして動くと回復に必要以上に時間がかかってしまう可能性があります。
炎症が治まってくれば次は速やかに動いていくほうが良いです。
しかしこの動いていくタイミングを計るのは難しさがあります。そこで目安として、
多少痛みがあっても動いているうちに楽になるようならば、ほぼそのタイミングと見てよいでしょう。逆に痛みが続くようであれば、あまり無理はしないほうがよいということです。要するに、体の状況を通じて状況をうかがうことが肝心なのです。
あきらめていた腰痛が完治する!自己整体法 P136
このような考え方をしていくとよいでしょう。
【スポンサーリンク】
安静期間をすぎればしっかりと動いていくことが大切になります。長い安静を続けていると、もともと問題のなかった筋肉の萎縮や硬さが出てしまうことがあり、それが新たな腰の問題を引き起こしてしまうことも考えられます。そのため動いていくことで、正常の機能を取り戻していくようにすることが必要になります。
さきほどぎっくり腰はくせになるという表現をしましたが、実際には治りきっていない状態を繰り返しているだけになります。
ここから本題です。安静とはいえどうしても動かなければいけない状況もあるかもしれません。そんな時にオススメなのがコルセットです。コルセットはドラッグストアなどでも購入可能です。コルセットがすぐに用意できない時はタオルや帯でも構いません。
この方法でコルセットを巻けば、例えばトイレに行きたい時でもなんとかなるかもしれません。なお全ての症状に対応しているわけではありません。
①骨盤部にコルセットを巻きます(きつめに)。
②コルセットの上の部分を下に向かって折りたたみます。
お尻の側を上に動かすことで、痛みが最も和らぐ場所を探します。
お尻の肉がコルセットにより下から盛り上げられているような感じです。
この方法を用いると痛みが大幅に和らぐことが期待できます。
しかし、動けるようになっても炎症期間は無理をしないことが賢明です。
寝る時にはコルセットを少し緩めて下さい。
コルセットは腰を保護し、安定性をもたらしてくれるため、日常生活上の動きが楽になりますし何より安心感がとても高いといえます。
しかし、安心感とは裏腹に、筋力低下を招いてしまう可能性もあるのです。
コルセットの常用に関して、
巻かれている部分に相当する筋肉、特に背筋は本来の動きを制限されていることになる理屈です。それは活動しているにも関わらず、日常における使用頻度を下げていることであり、該当する筋肉の筋力や柔軟性を著しく低下させる結果となります。〜中略〜
さらに腰の動きを制限することで、当然のごとく骨盤の動きにも影響し、体が固くなってしまいます。そして、股関節や膝、下半身の筋肉など、関連する組織に連鎖的な悪影響を及ぼすことも十分に考えられます。あきらめていた腰痛が完治する!自己整体法 P156ー157
とあります。そのためコルセットは常時巻くのではなく、必要な時必要なタイミングで使用することが必要になってきます。しかしながら、腰の病変によってはコルセットを必要とする場合もありますので、医師の指示を仰ぐことも大切になってきます。
ぎっくり腰は安静が第一です。
炎症がおさまってくるタイミングで、動いているうちに楽になるようであればしっかりと動いていくことで腰の機能を取り戻していきます。
ぎっくり腰の急性症状に対しては、コルセットが役立ちます。
コルセットは常用すると筋力低下等の悪影響が出ることがあるため、必要なタイミングで使用することが大切です。
【スポンサーリンク】