変形性膝関節症に対する手術療法には、TKA、UKA、HTOがあります。今回、高位脛骨骨切術(HTO)とリハビリテーションについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 高位脛骨骨切術(HTO)とリハビリテーション

文献

「ひざの痛みと治療法ー高位脛骨骨切り術とはー」パンフレット

変形性膝関節症、大腿骨顆部壊死

変形性膝関節症では、多くが膝内側の軟骨が磨り減り、O脚変形を起こし、膝の痛みにつながります。
立ち上がりにおける痛みや階段昇降、膝の腫れや膝に水が溜まる症状などが見られます。
変形性膝関節症が軽度または中等度であれば高位脛骨骨切術が選択されることがあります。

大腿骨顆部壊死では、大腿骨先端(膝に近い側)の壊死が見られます。
壊死部が潰れると、痛みが強くなります。また、夜間や安静時の強い痛みを訴えることがあります。
壊死部がある程度になると、高位脛骨骨切術が選択されることがあります。

 

高位脛骨骨切術(HTO)とは

高位脛骨骨切術は、O脚変形により内側にあるストレスを、脛骨を切り、角度を変えることで軟骨の残る外側に移動させる手術方法です。
この手術では、侵襲が少なく関節が温存、または再生されます。
スポーツや正座が行える例もあります。
骨癒合まで時間がかかるため、その間痛みが続きます。喫煙していると骨癒合が行われにくいため、禁煙が必要です。
リハビリテーションを受ける必要があります。

HTOは、関節リウマチ、内外側の変形性膝関節症、高度屈曲拘縮(膝が伸びない)、高度骨粗鬆症、高度肥満では行えません。

プレートやスクリューの抜去は術後1〜2年後に行われます(違和感がなければ抜かないケースもある)。

Open Wedge HTO

Open Wedge HTOは、脛骨の内から外に向かい骨を切り、内側を開く方法です。
侵襲が少なく関節が温存され、その機能が維持されます。
痛みはよく改善され(骨癒合が得られるまで痛みは続く)、日常生活の制限はなく(60〜70%程度が正座可能になる。術前の状態による)運動も可能になります。
消失した軟骨が再生される例も見られます。
人工骨は2,3年程度で自分の骨になります。
この術式では術中の骨折(ヒンジ骨折)が合併症としては多く見られ、骨癒合が遅れる原因になります。

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Closed Wedge HTO

Closed Wedge HTOは、矯正角度が大きい場合などに適応されることがあります。
外側から骨を切り(腓骨の一部も切除)、くさび状に骨を取り除くことで、短縮させて角度矯正を行います。
Open Wedge HTOと比較し、侵襲が大きくなります。

Hybrid HTO

Hybrid HTOは、Closed WedgeとOpen Wedgeの組み合わせです。
屈曲拘縮が強い症例や膝蓋大腿関節症にも適応することができます。
骨癒合に有利とされますが、腓骨の骨切りが必要で、神経損傷やコンパートメント症候群を生じる恐れがあります。

高位脛骨骨切術(HTO)とリハビリテーション

リハビリプログラムの例(Open Wedge)です。
・手術翌日 10kg荷重
・1週目 1/3荷重
・2週目 1/2荷重
・3週目 全荷重

Hybridでは、
・手術翌日 1/3荷重
・1週目 1/2荷重
・2週目 全荷重

HTO術後の歩行練習では、モデルウォークのように1本の線を歩くようなイメージ歩くことが重要(外転位で歩かせない)とのことです。
術後約2週で杖歩行が可能となり、4〜6週で退院するケースが多くなります。
回復すれば、肉体労働、マラソン、登山などの負荷がかかる活動も行えるようになります。

あくまで一般的な話のため、担当医師と相談の上治療を進めていくことが必要です。

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