膝関節痛の対処として、サポーターを着ける場合があると思います。サポーターにも目的と適応があり、それを知っていてこそ効果を望むことができます。今回、膝関節痛に対するサポーターの目的と選び方について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

膝関節痛とサポーター!目的と自分に合ったサポーターの選び方 

文献

 サポーターの目的

膝関節痛に対してサポーターを着ける時、その目的は何でしょうか。
よく靴下のように履いて膝周囲をサポートするタイプのものがありますが、これは保温が目的ではありません。
保温素材のサポーターと、木綿のサポーターの効果比較の実験では、差がないことが明らかにされています。

サポーターの本当の効果は、サポーターを巻いているという実感が、膝に意識を向け、膝をかばうように動くことで痛みの出る動作を避けるという効果です(固有知覚の改善)。

 

履く型と巻く型のサポーター

前途した、固有知覚を高める(装着感を高める)には、巻く型のサポーターが良いとされています。
巻く型のサポーターのメリットは、激しい動きにに対するズレが少ないこと、膝に水がたまるのを防ぐことが挙げられます。
履く型のサポーターでは膝周囲が平均して圧迫されますが、巻く型のサポーターでは水がたまる部分の上側に締め付けがきつくなっている構造になっているためだとされています。
バランス改善にもメリットがあり、サポーターを巻くことで膝に意識が向き、膝周囲の筋肉をうまく使うことで膝が安定して働くようになる効果もあります。
これは転倒のリスクを軽減するのに役立ちます。

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サポーターの巻き方(しめつけ度合い)

サポーターは少しきつめに巻くことで、痛みの改善がみられるようです。
具体的には、大腿周径の75%の長さの位置でサポーターのテープをとめるようにします。
太ももの周りの長さが37cmであれば75%の28cmでとめます。

床での生活とサポーター

巻く型のサポーターでは、着けたまま正座などの深い膝の曲げを必要とする動きが行いにくいというデメリットがあります。
サポーターを装着していると、膝を深く曲げる際に関節の内側で素材に深いシワが生じ、それが皮膚に食い込んで痛くなることがあります。肥満の型ではその傾向が強くなります。
サポーターの下に湿布を貼ると、シワが生じることで湿布がずれてしまうこともあります。

サポーターの、膝の内側に接する部分にスポンジを貼り付けることで、シワを浅くすることができます。
スポンジの効果は、膝を深く曲げやすくすることに加え、痛みの軽減にも役立ちます。
スポンジが皮膚の広い範囲を刺激することによって、半月板がはみ出して靭帯を刺激している部分の痛みを和らげることができます(ゲイト・コントロール理論)。

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リハビリ現場から考案された膝サポーター

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作業療法士の方が考案したサポーターです。
リウマチの方も、サポーターを着けることで、日常生活を送りやすくすることが可能です。
文献にも実際の使用例が紹介されています(臨床OT ROM治療 運動・解剖学の基本的理解から介入ポイント・実技・症例への展開)。

靴下のように履いてから巻くことができ、装着が簡単です。
巻きの締め付け具合も調節が行えます。
前途したように、筋肉に対して圧をしっかりとかけることができるため、固有知覚の改善にも役立ち、上下左右からの固定力は膝に安定感をもたらすことができます。
自分の膝の状態により、適応が異なるため、担当医師や療法士と相談して使用することをお勧めします。

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