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Categories: 脳卒中視床

視床の損傷(出血、梗塞)で記憶障害が起きる理由!脳画像の見方!

視床には様々な核があり、その損傷で記憶障害が起こることがあります。今回、視床の損傷で記憶障害が起こる理由についてまとめていきたいと思います。

目次

視床の損傷で記憶障害が起きる理由!

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「記憶」の復習

記憶(長期記憶)には、大きく分けて

・陳述記憶
・非陳述記憶

があります。

陳述記憶は

・エピソード記憶
・意味記憶

に分けることができ、これは内側側頭葉(海馬)がその役割を担っています。

非陳述記憶には

・手続き記憶:線条体
・プライミング:新皮質
・古典的条件付け
・非連合学習(慣れ・感作):関連する反射経路

に分けることができます。

これらのうち、古典的条件付けはさらに、

・情動反応
・骨格筋反応

に分けられ、「情動反応」は扁桃体がその役割を担っています。

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Papez回路とYakovlev回路の復習

エピソード記憶に関係する回路として、Papez回路とYakovlev回路があります。

Papez回路は、

海馬-脳弓-乳頭体-乳頭体視床路-視床前核-視床帯状回投射-帯状回-帯状束-海馬

という閉じられた回路のことを言います。

一方、Yakovlev回路は嗅皮質-視床背内側核回路と呼ばれる、前頭皮質と連絡します。

下図を見てもらうと、Papez回路とYakovlev回路の回路のつながりがわかると思います。

言葉で説明するよりも、言葉で見た方がわかりやすくなると思います。

Papez回路には視床前核群が関連しており、

Yakovlev回路には視床背内側核が関連していることがわかります。

つまり、これらの核の損傷がある場合、記憶障害(エピソード記憶)が障害される可能性があるということになります。

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脳画像において視床前核群、視床背内側核はどこにある?

まずは視床の位置を確認します。

上図のスライスは、側脳室前角と後角がみえるレベルの脳画像です。

次に、視床の核を細かく見ていきます。

おおよそ、上図のような配列になっています。

A:前核群(Anterior nuclei)
MD:背内側核(Medial dorsal nucleus)
VA:前腹側核(Ventral anterior nucleus)
VL:外腹側核(Ventral lateral nucleus)
VPM:後内側腹側核(Ventral posteromedial nucleus)
VPL:後外側腹側核(Ventral posterolateral nucleus)
LD:背外側核(Lateral dorsal nucleus)
LP:後外側核(Lateral posteior nucleus)
PUL:視床沈核(Pulvinar nuclei)
MG:内側膝状体(Medial geniculate body)
LG:外側膝状体(Lateral geniculate body)

視床前核群は上図の「A」の部分、視床背内側核は、上図の「MD」の部分になります。

すなわち、上図の「A」または「MD」の部分に損傷がある場合には、記憶障害が出現するかもしれないということを念頭において評価を行わなければなりません。

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視床損傷による記憶障害の特徴は?

平山和美先生によると、

前向性健忘は、両側損傷、左一側損傷、右一側損傷の順で重い。

両側損傷では言葉にしやすい記憶も言葉にしにくい記憶も障害される。

左一側損傷では言葉にしやすい記憶、右一側損傷では言葉にしにくい記憶の方がより強く障害される傾向がある。

両側損傷では、数年から数十年の比較的長い逆向性健忘を伴なうことが多い。

左一側損傷では、逆向性健忘を伴わないか、期間が短いことが多い。

〜中略〜

左側に病変があると、ものの名前が出にくい、発話が減る、漢字が思い出せない、小声など言葉に関係した症状を伴なうことがある。

高次脳機能障害の理解と診察

とあります。

背内側核(MD:Medial dorsal nucleus)(入出力:扁桃体、前頭前野:注意、情動、遂行機能に関連)は、前頭前野の機能のコントロールにも関与しており、意欲低下や社会性の低下、情動障害などの前頭葉機能の低下を招くこともあります。

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今回参考、もしくは引用した専門書籍

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脳卒中では損傷部位別の評価とアプローチを行うことが必要ですよね?



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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

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それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

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また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

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管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

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転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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