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リハビリテーション場面では、セラピストは「〜してください」と指示を出すことが多いと思います。しかしながら、運動学習の観点からすると、自ら能動的に動き、行為を行う方が学習が進みやすくなると感じています。今回、思わず手に取りたくなる!をテーマにした、立位を促すアクティビティ(課題)を作成してみました。
目次
私たちは、椅子があれば座りたくなりますし、ベッドがあれば横になりたくなるでしょう。
これは、椅子やベッドといった環境情報を、意味として拾い、行動をしていることになります。
これらの例のように、環境が私たちに提供する意味や価値のことを、アフォーダンスと言います。
リハビリテーション場面で、環境設定を利用して、自然と○○したくなることができれば、対象者はより自然に運動学習を行うことができるはずです。
そのため、フィードバックがいらないくらいの課題やその環境設定を行えることが、本当のプロと言えるかもしれません(私にはそんな技術や知識もまだまだないですが)。
今回は、思わず手に取りたくなるような課題を作成してみました。
材料はすべて100円ショップで揃えました。
・ホワイトボード(表面にマグネットをつけられるもの)
・立方体ブロック
・両面テープ
・マグネットテープ
・ベルクロ(オス、メス)
・プラスチック玩具(今回はミニボーリングセット)
壁から何やら角ばったものがあれば触ったり、手にとってみたくなりませんか?
そんなことを期待したのが「マグネットブロック取り外し、取り付け課題」です。
dav
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立方体ブロックに、マグネットテープを6面すべてに貼り付けました。
すべての面に貼り付けることで、取り付ける際に容易に達成できるためです。
この課題は、立位を取ってマグネットを取ってもらう、もしくは取り付けてもらうことを期待する課題です。
立位で前方リーチしたところに設置することで、体重の前方移動をより促すことなどを期待します。
この課題では、立方体ブロックを取ることで文字や写真が現れるようにするなどの楽しみを味付けすることも可能かと思われます。
これも先ほどのマグネットブロックと一緒で、壁に何かとんがっているものがあれば触ったり、手に取ってみたくなるような行為を期待した課題になります。
dav
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ボーリング品の裏側に両面テープでベルクロを貼り付けています。
ホワイトボードの裏面を利用し、そこにもベルクロを貼り付けることで取り外し、取り付けが行えるようにしています。
この課題の狙いも立位でピンを取ってもらう、もしくは取り付けてもらうことを期待する課題です。
立位で前方リーチしたところに設置することで、体重の前方移動をより促すことなどを期待します。
マグネットブロックと比べると、少し取り外し、取り付けをしにくいことから、やや難易度的には高くなる課題といえます。
私は作業療法士ですから、作業を治療的に応用するような考え方をします。
作業分析を行うことで、その作業にはどのような関節運動や筋活動が必要になるかを知ることが可能です。
上記の課題では、上肢では肩屈曲、肘伸展、手関節背屈、手指屈伸などの運動要素があります。
立位保持のためのバランス能力や、視空間認知の要素もあるでしょう。
このように、対象者の何を促したいかによって、課題選択と難易度設定は変わってきます。
様々な課題を、対象者に適した形で提供できるようになりたいと思います。