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脊椎圧迫骨折は高齢者における3大骨折のうちの一つとされています。
3大骨折には以下のものがあります。
・橈骨遠位端骨折
・大腿骨近位部(頚部、転子部)骨折
・脊椎椎体骨折(圧迫骨折)
これらの背景には骨粗鬆症があり、脊椎圧迫骨折は転倒などで尻餅をついたりすることで発症しやすい骨折です。
脊椎圧迫骨折は胸椎と腰椎の移行部に多く、受傷機転がはっきりしない場合もあるとされています。
主な症状は骨折部の痛みで、多発性(脊椎のさまざまな箇所に骨折がある状態)の場合、円背や低身長化が生じるとされています。
重症の場合、神経症状を伴う場合や痺れや運動麻痺が生じる可能性もあるため注意が必要です。
脊椎圧迫骨折では、痺れや運動麻痺が生じる場合があります。
さらに、強い外力で骨折した場合、他の骨軟部損傷を伴うことも多く、 脊髄損傷を生じる場合もあります。
胸腰移行部に生じた場合、重症では両下肢麻痺を生じる場合があります。
背骨(椎体)の後方に問題が生じると、全体につぶれて不安定になり、脊髄の通り道(脊柱管)に及び、麻痺を生じることがあります。
脊椎圧迫骨折で骨癒合不全が生じると、痛みが長期間続く可能性があります。
骨癒合不全とは、骨折が完全に治癒しない状態のことです。
これは「偽関節」と呼ばれる状態でもあります。
骨癒合不全が生じると、骨折箇所の痛みが続くだけでなく、骨折箇所の変形や機能障害(痺れ、麻痺、排尿障害など)が生じることがあります。
骨癒合不全が生じる原因には、骨折の程度が重度、適切な治療を受けていない、栄養不良や喫煙、基礎疾患などがあります。
運動麻痺や痺れの発生を抑えるためには以下の2つのことを守ることが重要になります。
一つ目は「コルセットの正しい着用」です。
コルセットを装着する際は、緩みがないか、しっかりと締まっているかを確認します。
また起きる、移動する場合は動作前からコルセットを着用する事が重要です。
2つ目は「日常生活動作方法の徹底」です。
日常生活の動作を行う際は、以下の要素の運動をできる限り抑制する事が必要になります。
・体幹前傾(前かがみ)
・体幹回旋(ひねる)
・体幹伸展(反る)
これらの動きは、骨癒合が得られるまでは極力行わないようにします。
神経症状(足の麻痺や痺れ、排尿障害など)が生じた場合、早急に手術が必要な場合があります。
そのため、神経症状出現時は迷いなく医師の診察を受けるようにする事が大切です。
診察では状態確認や画像による所見等を参考にしながら神経症状出現の原因を医師が判断することになります。
また、足の麻痺が急激に進行する場合は緊急手術が必要になる事が多いと思われます。
手術では、神経圧迫に対して除圧や固定を行うことで、神経症状の改善を期待することになります。
術後は筋力回復や移動能力・日常生活動作能力獲得のためにリハビリテーションを実施します。