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脊椎圧迫骨折は高齢者における3大骨折のうちの一つとされています。
3大骨折には以下のものがあります。
・橈骨遠位端骨折
・大腿骨近位部(頚部、転子部)骨折
・脊椎椎体骨折(圧迫骨折)
これらの背景には骨粗鬆症があり、脊椎圧迫骨折は転倒などで尻餅をついたりすることで発症しやすい骨折です。
脊椎圧迫骨折は胸椎と腰椎の移行部に多く、受傷機転がはっきりしない場合もあるとされています。
主な症状は骨折部の痛みで、多発性(脊椎のさまざまな箇所に骨折がある状態)の場合、円背や低身長化が生じるとされています。
重症の場合、神経症状を伴う場合や痺れや運動麻痺が生じる可能性もあるため注意が必要です。
脊椎圧迫骨折のリハビリテーションでは、コルセット完成までは、ベッド上での生活が中心になります。
コルセット完成後ベッドから離床していきますが、痛みが強い場合はなかなか起き上がる事ができないこともあります。
長期間の臥床は筋力低下を招き、日常生活の困難さをさらに高めてしまうことが予測されます。
痛みをある程度我慢できる範囲で、ベッド上で行える運動を継続することで、筋力低下を最小限にしていくことが必要になります。
基本的にコルセット着用後は、ベッドから離床する事で早期回復につながる事が予測されます。
ただし、早期回復は骨癒合を指す訳ではないことに注意が必要です。
早期離床による効果は、筋力低下を予防することにあります。
離床後は筋力トレーニングやバランス練習、日常生活動作練習を通じて在宅復帰できるように取り組む事が必要になります。
自宅復帰後も再転倒による骨折予防に向けて、トレーニングを継続することが求められます。
痛みが強い時期でも行えるリハビリとして「腹式呼吸」があります。
実施方法は以下のように行います。
①鼻から息を吸う(腹部が膨らむ)
②口をすぼめて息を吐く
この腹式呼吸によって、肋骨下部の収縮、骨盤底筋と腹筋深部の収縮が得られます。
これらの収縮は、体幹部を安定させるのに役立ちます。
腹式呼吸をうまく行うためにはいくつかのコツがあります。
一つ目としては、手をお腹の上に置く事で、筋収縮を意識できます。
二つ目としては、鼻から5秒程度かけて息を吸いお腹を膨らませる事です。この時ゆっくりと息を吸う事がポイントになります。
三つ目としては、時間をかけてゆっくりと息を吐来ます。この時、吸った時の2~3倍程度を時間を意識する事がポイントになります。