上腕骨頚部(近位端)骨折で夜寝るときに肩が痛い(夜間痛)場合の寝方と対処方法

目次

上腕骨近位端骨折についてのおすすめ記事

スポンサーリンク

上腕骨頚部(近位端)骨折の概要

上腕骨頚部(近位端)は肩関節に近い部分を指すます。

スポーツや交通事故による外傷、転倒による受傷が多いとされています。

骨折による転位の程度を知る事が重要(Neer分類)です。

神経損傷や脱臼が合併症として多く、末梢神経障害による感覚障害に注意する必要があります。

上腕骨頚部(近位端)骨折の分類

Neerの分類が用いられます。

骨頭、骨幹、大結節、小結節間が、各々1cm以上、あるいは45°以上の回旋転位がある時に、転位有りと判断する基準があます。

1つの骨片の転位:2parts骨折

2つの骨片の転位:3parts骨折

3つの骨片の転位:4parts骨折

転位が基準以下の場合、1part骨折

となっています。

スポンサーリンク

上腕骨頚部(近位端)骨折の合併症

合併症としては、

骨転位による血行障害、骨頭壊死、肩関節機能障害

骨折による疼痛、関節可動域制限、日常生活動作障害が生じます。

肩関節可動域制限では、
・屈曲
・外転
・外旋

が生じやすくなります。

転位の程度が大きくなると、可動域制限が残存しやすいとされています。

上腕骨頚部(近位端)骨折と夜間痛

夜間痛とは、就寝時に生じる痛みの増悪により目が覚める症状です。

肩関節の三角筋付近に鈍痛を生じさせ、起床後もしばらく持続する事が特徴的な症状です。

急性期では腱板や肩峰下滑液包に生じる浮腫や腫脹が原因と考えられています。

慢性期では肩峰下滑液包と腱板との境界部に生じる癒着や瘢痕組織が原因と考えられています。

これらはの要因は、肩峰下圧を上昇させると言われており、夜間痛との関連が示唆されています。

スポンサーリンク

寝る姿勢と夜間痛

夜間痛が生じる原因は複数のものが考えられ、急性期や慢性期により要因は異なるとされています。

肩峰下圧の上昇が主な原因とされており、これは肩関節の上方支持組織の問題と捉える事ができます。

寝る姿勢により夜間痛は引き起こされやすくなるとされています。

肩関節の伸展(肩を後ろに上げる運動)や肩関節の回旋(上腕骨を回す運動)が入ることで痛みが出やすいとされています。

これは、伸展や回旋動作により肩関節の上方支持組織が緊張するためです。

これにより、肩峰下圧が上昇し、夜間痛が生じるとされています。

就寝時の夜間痛への対応

夜間痛への対応では、肩峰下圧上昇を抑える事がポイントになります。

肩関節を軽度屈曲位とすることが大切です。

これは、タオル等により肩の高さを調整し、胴体と同じ高さになるように調整します。

その他のポイントとしては、脇は体から30°程度開くようにします。

お腹の上にバスタオルを丸めて置き、その上に手を置く事で肩内旋位となり、肩関節内の圧を高まりにくくすることができます。

スポンサーリンク

夜間痛を防ぐ寝方の工夫(仰向けと横向きの実践例)

痛くて眠りにくい時の対応

仰向けでクッションの高さを調整しても痛い場合は横向きになり、患側の肩を上にして寝ることも一つの方法です。

背中にクッションを当て、肩をやや高い位置に保つことで楽になる場合があります。

また、み止めや湿布薬を利用し、徐痛を図ることも必要な場合は行う事があります。

スポンサーリンク

動画でさらに詳しい解説を確認

\ 最新情報をチェック /