今回は、下腿前面から足背、足首に痛みを生じさせる筋肉のほぐし方、緩め方を紹介していきます。

目次

自分でできるすね、足首の痛み解消法!筋肉別トリガーポイントのほぐし方、緩め方!自分でできる足の痛み解消法!前脛骨筋のほぐし方、緩め方!

スポンサードサーチ

参考文献

スポンサードサーチ

自分でできる足の痛み解消法!前脛骨筋のトリガーポイントのほぐし方、緩め方!

前脛骨筋とは

前脛骨筋は脛骨の外側から起始し、脛骨上部から前面にかけて付着しています。

腱部は長く、足底の内側楔状骨、第1中足骨(基底部)に停止します。

前脛骨筋の走行から、足関節背屈や内返し地面から親指(足底の内側)を離すの作用があります。

動作としては歩行での下肢の振り出しや着地に関与したり、バランス保持に働きます。

f:id:happyhealth:20170327075727j:plain
出典:誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方

前脛骨筋の探し方、触れ方

前脛骨筋は脛骨の外側に位置しており、足の背屈(地面からつま先を離す)で筋の収縮を触知することが可能です。

また、足関節内反(地面から親指(足底の内側)を離す)することでも収縮を触知できます。

前脛骨筋が緊張した時の症状(トリガーポインント)

前脛骨筋のトリガーポイントは、足の親指の背面と内側、足首の前側に痛みを生じさせます。

また歩行中に痛みが悪化し、脛骨に沿った前脛骨筋にまで痛みが拡大することもあります。

足の親指の痛みは痛風と誤診されることも多くあり、これは痛みが関節部から生じるように感じるためです。

前脛骨筋に加え、長母趾伸筋のトリガーポイントの関連痛は、母趾と第一中足骨に発生します。

前脛骨筋にトリガーポイントがあると、筋力低下を招き、結果として転倒やバランス不良の原因となることがあります。

前脛骨筋の筋力低下があると歩く際につま先が下がったままとなり、地面につまづいたりつま先をひっかけたり、階段を昇る際につま先がひっかけたりする可能性があり危険です。

これは高齢者によく見られることですが、年齢問わずこのような症状が見られる場合、前脛骨筋など下腿前面の筋をチェックするとよいです。

足首前面、足の甲、足趾の痛みの原因を評価するには、前脛骨筋の他に第三腓骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、短趾伸筋、短母趾伸筋をチェックする必要があります。

前脛骨筋が緊張する原因

前脛骨筋は歩行や走行、階段昇降などで過度に負担がかかってしまうことがあります。

凸凹道は前脛骨筋へ負担をかけやすい環境であり、他の下腿に関する筋全てに負担がかかります。

自動車運転で、長時間アクセルを踏みっぱなしにする運転では特に前脛骨筋に負担をかける動作です。

腓腹筋にトリガーポイントがあると、下腿前面筋を必要以上に緊張させて(働かせて)しまうことがあり、易疲労性を生じさせます。

一方、下腿前面筋のトリガーポイントが下腿後面の筋に影響することもあり、過剰な負荷を長時間続けることは両方の部位へ悪影響が出ることがあります。

これにより、筋の損傷や脛骨の疲労骨折の原因となることがあります。

ほぐし方、緩め方

前脛骨筋のトリガーポイントは膝下約1/3に生じ、筋の深い位置に発生することもあります。

①足関節背屈内反(地面から親指(足底の内側)を離す)させ、前脛骨筋の起始と停止を近づけます。
②前脛骨筋に押圧を加え、上(頭部)方向へ引いて保持します。

f:id:happyhealth:20170327075901j:plain

③足関節底屈外反(地面から小指(足底の外側)を離す)させ、前脛骨筋の起始と停止を遠ざけ、ストレッチさせます。

f:id:happyhealth:20170327075939j:plain

スポンサードサーチ

自分でできる下肢の痛み解消法!長腓骨筋のトリガーポイントのほぐし方、緩め方!

長腓骨筋とは

長腓骨筋は、腓骨の頭頂部から骨幹部の上2/3に付着しており、腱部は外果の外側を通り、足の裏を対角に横切り第一楔状骨、第一中足骨底部に付着します。

このような筋の走行から足関節の底屈や外がえしの作用があります。

f:id:happyhealth:20170328072452j:plain
出典:痛みの臨床に役立つ手技療法 ASTR

長腓骨筋の触れ方、触り方

長腓骨筋のトリガーポイントは、腓骨頭のすぐ下にあり、足趾の伸展を伴う外がえしを行うと長腓骨筋の収縮が確認できます。

長腓骨筋が緊張したときの症状

長腓骨筋にトリガーポイントがあると、足首の外側に痛みを生じさせます。

痛みは特に外果の上部と下部に集中します。また下腿外側中部から足の外側に沿って痛みが生じることもあります。

長腓骨筋のトリガーポイントは足関節周囲の筋力低下を招き、長腓骨筋の短縮による神経のインピンジメントでは下腿から足の甲にかけての痺れ感を生じさせます。

椎間板ヘルニアによる神経圧迫でも下肢の筋力低下が起こりますが、その前に腓骨筋のトリガーポイントを調整することも必要です(同時に問題が存在するケースもあり)。

足関節の内返しを伴う捻挫では、腓骨筋は著しく伸長されます。このときの腓骨筋での反応は自己防衛のために短縮しますが、その際トリガーポイントが生じやすくなります。

トリガーポイントにより足首が動かしにくくなると、足首の不安定さが増し捻挫が再発し、骨折しやすくなります。

長腓骨筋が緊張する原因

歩行、走行、段差を昇るような動作は長腓骨筋にトリガーポイントを形成する要因となります。

脚長差、扁平足などでは長腓骨筋にさらに負担がかかりやすくなります。

寝る姿勢で足のつま先が伸びきっていると、筋が長時間の短縮状態となり、負担がかかります。

女性ではハイヒールを履くと、下腿前面筋は常に短縮し、そのバランスをとるために長腓骨筋も収縮し続ける必要があります。

治療用弾性ストッキングや足首を締め付けるようなきつい靴下は腓骨筋を圧迫することになります。

また足を組んで座る姿勢は、腓骨神経や血管、腓骨筋を圧迫し負担をかけることにつながります。

ほぐし方、緩め方

①足関節を外がえしします。
②長腓骨筋に押圧を加え、頭側へ引いて保持します。

f:id:happyhealth:20170328072605j:plain
③足関節を内がえしします。

f:id:happyhealth:20170328072653j:plain

長(短)腓骨筋と歩行の関係

長腓骨筋、短腓骨筋は足の外側縦アーチの形成に関わっています。

長・短腓骨筋に筋力低下があると、体重がかかる瞬間に足関節が固定されず、重心が外方にずれやすくなる。こういうケースでは、第5中足骨頭部にべんち(胼胝:たこ)を形成していることも多い。接地時の足関節が不安定になるので、捻挫も生じやすい。

痛みの臨床に役立つ手技療法 ASTR P170

スポンサードサーチ

トリガーポイントに関するオススメ記事一覧

 

 



呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見

呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。

呼吸療法認定士 eラーニング講座

スキマ時間勉強ならリハノメ

PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。

各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。

セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。

なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。

高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。

臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。

長い期間で契約したほうが、月額が安くなります。

PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』

PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法

転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】