頸髄症の評価バッテリー!日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)の概要と評価方法、結果の解釈!

頸髄症の評価バッテリーとして、日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)があります。今回、JOAスコア)の概要と評価方法、結果の解釈についてまとめていきたいと思います。

目次

頸髄症の評価バッテリー!日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)の概要と評価方法、結果の解釈!

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日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)の概要

日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)は、日本整形外科学会から出されている評価バッテリーです。

カテゴリーとしては、
①手指巧緻運動障害と上肢筋力低下
②歩行障害
③感覚障害
④膀胱直腸障害
があります。

手指巧緻性障害(後述)は0〜4点、上肢筋力低下は徒手筋力検査法(Manual Muscle Tesing:MMT)に基づき、−2〜0点で採点されます。
歩行障害は0〜4点、感覚障害は上肢・下肢・体幹別に0〜2点で採点されます。
膀胱直腸障害は0~3点で採点されます。

合計得点は最小で-2点〜17点となり、正常であれば満点になります。

日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)の評価方法

評価項目

手指巧緻運動障害
0:自力では不能(箸,スプーン・フォーク,ボタンかけすべて不能)
1:箸、書字不能。食事はスプーン・フォークで辛うじて可能
2:箸で大きなものはつまめる。書字は辛うじて可能。大きなボタンかけ可能
3:箸、書字ぎこちない。ワイシャツの袖のボタンかけ可能
4:正常

上肢筋力低下
–2:三角筋または上腕二頭筋≦MMT2
–1:三角筋または上腕二頭筋=MMT3
–0.5:三角筋または上腕二頭筋=MMT4
0:三角筋または上腕二頭筋=MMT5

歩行障害
0:独立、独歩不能
0.5:立位は可能4
1:平地でも支持が必要4
1.5:平地で支持なしで歩けるが,不安定
2:平地では支持不要。階段の昇降に手すり必要
2.5:平地では支持不要。階段の下りのみ手すり必要
3:ぎこちないが、速歩可能
4:正常

感覚障害(上肢)
0:感覚脱失(触覚,痛覚)
0.5:5/10以下の鈍麻(触覚,痛覚)。耐えがたいほどの痛み,しびれ)
1:6/10以上の鈍麻(触覚,痛覚)。しびれ,過敏
1.5:軽いしびれのみ。感覚正常
2:正常

感覚障害(体幹)
0:感覚脱失(触覚,痛覚)
0.5:5/10以下の鈍麻(触覚,痛覚)。耐えがたいほどの痛み,しびれ)
1:6/10以上の鈍麻(触覚,痛覚)。しびれ,過敏
1.5:軽いしびれのみ。感覚正常
2:正常

感覚障害(下肢)
0:感覚脱失(触覚,痛覚)
0.5:5/10以下の鈍麻(触覚,痛覚)。耐えがたいほどの痛み,しびれ)
1:6/10以上の鈍麻(触覚,痛覚)。しびれ,過敏
1.5:軽いしびれのみ。感覚正常
2:正常

膀胱直腸
0:尿閉、失禁
1:残尿感、怒責(排便時などに下腹部に力を入れること)、尿切れ不良、排尿時間延長、尿もれ
2:開始遅延、頻尿
3:正常

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日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコア)の結果の解釈

前途しましたが、合計得点は最小で-2点〜17点となり、正常であれば満点になります。

日本整形外科学会頚髄症治療成績判定基準(JOAスコアは検者内信頼性および検者間信頼性が検証されています。

JOAスコアの合計得点が10点以下の場合、手術適応を判断する基準のひとつとなっています。

療前後の改善率を評価するのには平林法計算式が用いられています。
JOA 改善率(%)=(術後JOA-術前JOA)×100/(17-術前JOA)

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