股関節外転の制限因子にはどのようなものがあるでしょうか。今回、股関節外転の制限因子を推察する方法を、筋肉や軟部組織を中心にまとめていきたいと思います。
目次
股関節外転の制限因子を推察する方法!筋肉や軟部組織を中心に!
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股関節外転運動の特徴
標準的な可動域:45°
主動作筋:中臀筋、大臀筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋
制動する組織:臼縁、恥骨大腿靭帯
股関節が外転する際には、大腿骨は下方に滑りながら運動をしていきます。
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股関節外転の関節可動域計測における注意点
股関節外転の関節可動域計測における注意点としては、代償運動の出現に留意しておく必要があります。
代償運動の例:
・骨盤の挙上、前傾
股関節外転運動の関節可動域測定では、上記のような骨盤を中心とした代償運動が出現します。
そのため測定時には骨盤を触知しながら、股関節外転運動に伴い骨盤の動きが生じた時点で計測を行うようにすることが大切です。
検査肢位における注意点は、背臥位で反対側の下肢を外転させておくことです(内転筋の張力で骨盤固定に利用する)。
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股関節の関節可動域制限の原因をエンドフィールから確認する
関節可動域制限の原因を推察するには、関節運動におけるエンドフィールを確認することが大切になります。
各エンドフィールの特徴には以下のようなものがあります。
最終域感 | 生理的最終域感 | 病的最終域感 | ||
構造 | 例 | 特徴 | 例 | |
軟部組織性 | 軟部組織の近接 | 肘関節屈曲 | 通常より早くまたは遅く起こる、または軟部組織性最終域感以外の関節にも起こる 腫脹・浮腫:軟部組織が圧迫されることで運動が止まる | 軟部組織の浮腫 骨膜炎 |
結合組織性 | 筋の伸張 関節包の伸張 靭帯の伸張 | 膝関節を伸展しての股関節屈曲 手指のMP関節伸展 前腕回外 | 通常より早くまたは遅く起こる、または結合組織性最終域感以外の関節にも起こる 筋緊張増加:他動運動中に急に動きが遮られるような硬い抵抗感(痛みを伴うことが多い) 関節包・靭帯の癒着や短縮:最終域で急に硬い抵抗感 筋・腱の癒着や短縮:最終域に向かって徐々に抵抗感が増加 | 筋緊張増加 関節包、筋、靭帯の短縮 |
骨性 | 骨と骨の接触 | 肘関節伸展 | 通常より早くまたは遅く起こる、または骨性最終域感以外の関節にも起こる 骨性:硬く弾力のない抵抗感(痛みはなし) | 骨関節炎 関節内遊離体 化骨性筋炎 |
虚性 | 疼痛により最終ROMに至ることができない。 防御性収縮または筋スパズムを除いては抵抗感はない | 急性関節炎 滑液包炎 膿瘍骨折 心理的防御反応 |
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股関節外転の制限因子となる筋肉
内転筋の柔軟性低下による外転制限
内転筋の柔軟性(筋緊張)を評価する場合、前途したように骨盤の代償を極力小さくするために、反対側の下肢を外転させておきます。
通常であれば、検査側の下肢を外転させていけば、90度程度開くことが可能になります。
それ以下の角度であったり、代償性に骨盤運動が見られるようであれば、股関節内転筋の柔軟性低下や筋緊張亢進があると考えられます。
股関節外転制限に影響する内転筋群の鑑別方法
股関節内転筋には、恥骨筋、長内転筋、大内転筋、薄筋があります。
これらの股関節外転制限に影響する内転筋群の鑑別方法としては、以下のようになります。
股関節伸展位での外転制限→恥骨筋が制限因子
股関節屈曲位での外転制限→長内転筋制限因子
股関節をさらに屈曲位での外転制限→大内転筋因子
と考えられます。
薄筋は二関節筋であり、膝関節屈伸の角度の違いも考慮する必要があります。
膝伸展位での外転制限(膝屈曲位では外転制限が小さくなる)→薄筋が制限因子
と考えられます。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
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