TBI-31(脳外傷者の認知-行動障害尺度)は脳外傷者の認知-行動障害を生活場面の観察に基づいて明らかにするための評価ツールです。今回、TBI-31の概要と評価方法、結果の解釈についてまとめていきたいと思います。

目次

 TBI-31の概要と評価方法、結果の解釈

参考

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjOi7OjmIDVAhWBe7wKHTYaDFgQFggnMAA&url=http%3A%2F%2Fwww.chiiki-shien-hp.kanagawa-rehab.or.jp%2Fimg%2Fuploads%2F8%2F20080507104020.xls&usg=AFQjCNHIzGkgOzWzOYaHWhMuLlrXLPJ6QA

神奈川リハビリテーション病院 – 情報提供

TBI-31の概要

TBI-31(脳外傷者の認知-行動障害尺度)は脳外傷者の認知-行動障害を生活場面の観察に基づいて明らかにするための質問紙です。TBI-31は31項目の質問から構成され、各項目は、「健忘性」「易疲労性・意欲の低下」「対人場面での状況判断力の低下」「固執性」「情動コントロールの低下」「現実検討力の低下」「課題遂行力の低下」の因子に分けることができます。
支援者・近親者による観察評価を行い、0−4の5段階と「該当なし」で評価します。

 

TBI-31の評価方法

全くない

ときどき

いつも

  0

 2

 4

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1.伝えた内容について、他のことをした後に確認すると忘れている
2.数分前に伝えたことを忘れている
3.メモをもらったことや、メモで伝えられたことを忘れている
4.他のことに注意が向くと予定を忘れている
5.毎日の日課にそって行動できるが週1回程度の予定は忘れている
6.特別な出来事の内容(たとえば映画や買い物)を思い出せない
7.ふだんの日課を思い出せない
8.月日や曜日を間違える
9.2つ以上の指示をするといくつか忘れている
10.何もしたがらない
11.することがないと横になりたがる
12.すぐ疲労感を訴える
13.自発的な行動がみられない
14.少しでも難しいと思うと集中できなかったり、やる気がなくなったりする
15.会話の文脈に合わない発言をする
16.話題がかわってもすぐに話に付いてこられない
17.その場に不適切な発言をする
18.気になることがあるとくり返しおこなう
19.物の配置や収納場所を過剰に一定にしたがる
20.いったん思い込むとなかなか修正できない
21.ちょっとしたことがきっかけで怒鳴る
22.待たされると怒ったりイライラしたりする
23.精神的に不安定になりやすい
24.問題を指摘されたり失敗に直面しても気にかけない
25.危険なことをしているのに自分では安全だと思っている
26.与えられた課題に集中して取り組むことができない
27.話を自分の都合のいいように解釈する
28.決まった日課にそって行動できるが、変更や追加があると対応できない
29.予定が重なるとどうしたらいいか分からなくなる
30.一度に2つ以上のことを説明すると混乱する
31.他のことに気がとられると予定の行動がとれなくなる

結果の解釈

「健忘性」は項目1〜9(9項目)、「易疲労性・意欲の低下」は項目10〜14(5項目)「対人場面での状況判断力の低下」は項目15〜17(3項目)、「固執性」は項目18〜20(3項目)、「情動コントロールの低下」は項目21〜23(3項目)、「現実検討力の低下」は項目24〜27(4項目)、「課題遂行力の低下」は項目28〜31(4項目)となります。
各因子の合計得点を該当項目数で除し、平均評定値を算出します。各因子において、健常群の評定平均値があります。
エクセルシートを使用すれば、Z値(健常者100人の平均値からの隔たりを示す値)の計算を自動的に行うことができ、レーダーチャートとして表示することが可能です。
エクセルファイルはこちらから。

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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

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また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

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各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

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転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

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