股関節内転の制限因子にはどのようなものがあるでしょうか。今回、股関節内転の制限因子を推察する方法を、筋肉や軟部組織を中心にまとめていきたいと思います。

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股関節内転の制限因子を推察する方法!筋肉や軟部組織を中心に!

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股関節内転運動の特徴

標準的な可動域:20°
主動作筋:大内転筋、長内転筋、短内転筋、大臀筋
制動する組織:対側下肢、腸骨大腿靭帯

股関節が内転する際には、大腿骨は上方に滑りながら運動をしていきます。

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股関節内転の関節可動域計測における注意点

股関節内転の関節可動域計測における注意点としては、代償運動の出現に留意しておく必要があります。
代償運動の例:
・骨盤の下制

股関節内転運動の関節可動域測定では、上記のような骨盤を中心とした代償運動が出現します。
そのため測定時には骨盤を触知しながら、股関節内転運動に伴い骨盤の動きが生じた時点で計測を行うようにすることが大切です。

検査肢位における注意点は、内転運動を妨げないように検査側下肢または対側下肢を操作しておくことが必要です。

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股関節の関節可動域制限の原因をエンドフィールから確認する

関節可動域制限の原因を推察するには、関節運動におけるエンドフィールを確認することが大切になります。

各エンドフィールの特徴には以下のようなものがあります。

最終域感生理的最終域感病的最終域感
構造特徴
軟部組織性軟部組織の近接肘関節屈曲通常より早くまたは遅く起こる、または軟部組織性最終域感以外の関節にも起こる

腫脹・浮腫:軟部組織が圧迫されることで運動が止まる
少し弾力がある硬いバネ様の抵抗感

軟部組織の浮腫
骨膜炎
結合組織性筋の伸張
関節包の伸張
靭帯の伸張
膝関節を伸展しての股関節屈曲
手指のMP関節伸展
前腕回外
通常より早くまたは遅く起こる、または結合組織性最終域感以外の関節にも起こる

筋緊張増加:他動運動中に急に動きが遮られるような硬い抵抗感(痛みを伴うことが多い)

関節包・靭帯の癒着や短縮:最終域で急に硬い抵抗感

筋・腱の癒着や短縮:最終域に向かって徐々に抵抗感が増加

筋緊張増加
関節包、筋、靭帯の短縮
骨性骨と骨の接触肘関節伸展通常より早くまたは遅く起こる、または骨性最終域感以外の関節にも起こる

骨性:硬く弾力のない抵抗感(痛みはなし)

骨関節炎
関節内遊離体
化骨性筋炎
虚性疼痛により最終ROMに至ることができない。
防御性収縮または筋スパズムを除いては抵抗感はない
急性関節炎
滑液包炎
膿瘍骨折
心理的防御反応

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股関節内転の制限因子となる筋肉

外転筋の柔軟性低下による内転制限

外転筋の柔軟性(筋緊張)を評価する場合、骨盤の代償運動を抑制するために、対側の股関節を内転位にすることが大切です。
通常可動域と比較して、代償性に骨盤運動が見られるようであれば、股関節外転筋の柔軟性低下や筋緊張亢進があると考えられます。
股関節外転筋には中臀筋、小臀筋、大臀筋(上部繊維)、大腿筋膜張筋が主にあります。

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股関節内転制限に影響する外転筋群の鑑別方法

前途したように、股関節外転筋には、中臀筋、小臀筋、大臀筋(上部繊維)、大腿筋膜張筋があります。
これらの股関節内転制限に影響する外転筋群の鑑別方法としては、股関節内旋位での内転、股関節外旋位での内転を比較する方法があります。
股関節外旋位での内転制限→大腿筋膜張筋、小臀筋、中臀筋前部繊維が制限因子
と考えられます。
股関節内転制限においては、主にこれらの筋が原因になることが多いと思われます。

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