炎症期後の運動時痛、なぜ生じる?自・他動運動での違いは?リハビリでの対応方法は?
炎症期後の運動時痛の原因や、評価としての自・他動運動での違い、リハビリでの対応方法等についてまとめています。
目次
炎症期後の運動時痛、なぜ生じる?自・他動運動での違いは?リハビリでの対応方法は?
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疼痛の分類

- 急性疼痛と慢性疼痛
- 急性疼痛は生体への警告信号として働く生理的な痛み
- 慢性疼痛は治療に要すると期待される期間の枠を超えて持続する痛み
- 慢性疼痛は急性疼痛を繰り返す慢性疼痛と難治性慢性疼痛に分類される
- 痛みの発生源により侵害受容性、神経障害性、痛覚変調性に分類される
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運動時痛とは

- 術後の炎症期には、侵害受容性疼痛が生じる
⇨組織損傷を引き起こす機械刺激や熱刺激、炎症反応で産生された化学物質により末梢神経の侵害受容器が刺激され生じる痛み
- 炎症所見(発赤、腫脹、熱感、疼痛、機能障害)の確認
- 局所の圧痛の確認
- 炎症期を脱した後にも、運動時痛のみ生じる場合がある
運動時痛はなぜ生じるか

- 運動時痛の種類
⇨他動運動時痛
自動運動時痛
- 他動運動による疼痛
⇨最終域でのみ疼痛が生じる場合、関節拘縮による疼痛
*最終域までに疼痛が生じる場合、不活動による疼痛や骨粗鬆症による影響も考慮する

- 不活動による疼痛
・関節の不動状態が続くと、疼痛閾値の低下につながる可能性がある
- 骨粗鬆症による影響
・骨粗鬆症性変化は疼痛を増強させる可能性が考えられている

- 自動運動による疼痛
⇨筋収縮時の疼痛によるもの
・筋スパズムによるもの
・筋や腱鞘等の病変(上腕骨外側上顆炎等)によるもの
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他動運動による疼痛がある場合のアプローチ

- 皮膚癒着や伸長性低下
⇨術部周辺の皮膚の操作
- 関節包の癒着や短縮(急に硬いend feel)
⇨低負荷で長時間のストレッチ(徐々に増加するend feel)
- 筋や腱の短縮、筋膜の癒着
⇨静的ストレッチ
- 関節包内運動の障害(さまざまなend feel)
⇨関節包のストレッチやモビライゼーション
筋スパズムの特徴

- 筋攣縮(スパズム)では圧痛がみられることが多い
- 筋攣縮(スパズム)は脊髄反射によって持続的な痙攣状態となり、筋肉を短縮位にしても伸張位にしても筋緊張が高い
- 筋攣縮(スパズム)では筋力低下が認められる
⇨筋肉生理的機能障害によるもの
- 血管スパズムも伴うため静脈還流が滞り、筋内圧の上昇が認められる
- 疼痛が生じやすく、筋が収縮するとさらに痛みが増強される
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筋攣縮(筋スパズム)に対するアプローチの考え方

- 関節固定(等尺性収縮)
・関節を固定するような収縮様式(等尺性)では、筋肉の両端についている腱が筋肉をお互いに引き(綱引きのような感じ)、筋収縮した分の足りない長さ
は、筋腱移行部が担い、伸張刺激が入る
- Ⅰb抑制
・等尺性収縮を行うと、筋腱移行部に伸張刺激が入る
・筋腱移行部への伸張刺激は、ゴルジ腱器官に加わり、Ⅰb繊維に興奮が伝わる
・脊髄において抑制性介在ニューロンを経由し、その筋のα運動繊維を抑制し、同時に拮抗筋のα運動繊維を興奮させる
- 筋ポンプ作用
・筋収縮を行うことで、筋ポンプ作用が働く
・筋ポンプ作用は、筋肉の血液循環やリンパ還流を良くし、筋緊張、浮腫の改善や発痛物質の軽減に有効となる


