目次
腰部脊柱管狭窄症についてのおすすめ記事
- 腰部脊柱管狭窄症-どんな病気で症状は?原因は?病型の違いは?進行の仕方は?-
- 腰部脊柱管狭窄症の歩きにくさ「間欠性跛行」はなぜ生じる?他の病気でも生じる?日常生活での対処方法は?-
- 腰部脊柱管狭窄症におけるリハビリ-運動効果は?筋トレの必要性は?筋力低下しやすい部位は?筋トレを行う時期は?-
- 腰部脊柱管狭窄症のリハビリテーション-ストレッチはなぜ必要か?硬くなりやすい部位は?どう評価する?どうストレッチする?
- 腰部脊柱管狭窄症と手術-行うタイミングは?どんな手術がある?症状は改善する?術後の注意点は?-
さらに詳しい解説を聞きたい方はYou tubeでご覧ください
腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症は、神経の通り道である脊柱管が狭くなり、中を通る神経や血管が圧迫され、血流が悪くなり、腰や脚の痛みやしびれが起こる病態のことを指します。
一般的には50歳以上からみられ、70歳以上の高齢者では、二人に一人の割合で発症される確率があると言われています。
腰部脊柱管狭窄症の好発部位は腰椎のうち、上から4番目と5番目の間から発生する神経が障害されることが多いとされています。
脊柱管が狭くなる原因としては、以下のことが考えられます。
・加齢に伴う腰椎の椎間板が膨らむ、周囲の靭帯が厚くなる、骨が変形するなど
・他の腰の病気やケガなどの合併症
・長時間の座位・立位姿勢やによる腰へのストレス
腰部脊柱管狭窄症の症状
腰部脊柱管狭窄症の症状を確認していきます。
•下肢の痛み(坐骨神経痛など)
•下肢のしびれや異常感覚(灼熱感など)
•間欠性跛行
•腰痛
•排尿・排便障害(頻尿、残尿、失禁など)
•その他(下肢脱力、間歇性勃起、陰部のしびれなど)
間歇性勃起とは、性的な欲求および興奮とは無関係に疼痛を伴う異常な勃起が持続する状態です。
初期では軽度のしびれや痛みが主で、日常生活への影響は少ないこともあるが、重症化すると下肢の痛み、しびれ、筋力低下により歩行困難になる場合もあります。
腰部脊柱管狭窄症の保存療法
腰部脊柱管狭窄症における保存療法には、以下のような種類があります。
・内服治療
・注射治療
・牽引治療
・電気治療
・装具(コルセットなど)の使用
・運動療法
・日常生活動作方法の獲得
これらの治療を組み合わせながら、日常生活に適応していくことが必要になります。
治療選択は医師と相談しながら組み合わせを探っていくことになります。
腰部脊柱管狭窄症の内服治療
腰部脊柱管狭窄症における内服治療について紹介します。
まずは「血液循環改善薬」です。
これは、血流を改善させることで各種神経症状(間欠性跛行、しびれ、痛み)の改善を図る目的があります。
次に「消炎鎮痛剤」です。
これは、湿布、塗り薬、飲み薬による痛み止めのことをさします。
さらに、「筋弛緩薬」を用いる場合もあります。
これは、筋肉の緊張を和らげる作用があります。
腰部脊柱管狭窄症では、痛みにより筋肉の反射的収縮による凝りが生じやすいため、筋弛緩薬が用いられることがあります。
また、「ビタミンB12」も用いられることがあります。
これは、末梢神経障害を改善する(末梢神経に栄養を与える)目的があります。
他にも、「トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合薬」があります。
これは、軽度から中等度の痛みに用いられ、商品名は「トラムセット」と言います。
この薬では副作用として吐き気に注意するようにします。
「ブプレノルフィン貼付薬」は合成麻薬性鎮痛薬です。
「プレガバリン」は神経障害性疼痛治療薬で、商品名は「リリカ」と言います。
この薬では副作用としてふらつきに注意が必要です。
腰部脊柱管狭窄症の注射治療
腰部脊柱管狭窄症では、注射治療が選択されることもあります。
「硬膜外ブロック注射」や「神経根ブロック注射」があります。
注射治療は、痛みは強いが手術を行うまでではない方に適応となります。
「硬膜外ブロック」は、圧迫を受けている神経周囲の脊柱管内に、局所麻酔薬やステロイド薬を注入して炎症を抑える作用があります。
「神経根ブロック」は、圧迫を受けている神経根に、直接、局所麻酔薬やステロイド薬を注入して炎症を抑える作用があります。
腰部脊柱管狭窄症の手術療法の適応
前途した保存療法が奏効しない場合、手術療法を検討することになります。
腰部脊柱管狭窄症において、手術療法を行うタイミングとしては、いくつかの要因が考えられます。
まずは、保存療法で足の痛みやしびれ、歩行障害が改善しない場合です。
なお、保存療法では内服薬や注射、運動・装具療法などが行われます。
次に、馬尾症状(安静時の臀部周囲のしびれ、両側の足裏のしびれ)が見られる場合です。
さらに、排尿や排便障害が見られたり、足の筋力低下が著しく見られる(下垂足)場合も手術療法歴応のタイミングになる可能性が高くなります。
呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見
呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。呼吸療法認定士 eラーニング講座
スキマ時間勉強ならリハノメ
PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。
セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。
なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。
高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。
臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。
長い期間で契約したほうが、月額が安くなります。
PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』
PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法
転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)
①PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】