新人教育用に、トイレ動作でのズボン着脱動作に向けたリハビリテーションアプローチについての資料を作成しました。
目次
トイレでのズボン着脱動作に向けたリハビリテーションアプローチ
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トイレ動作の構成要素
トイレ動作は様々な基本動作が組み合わされた複合的な動作です。
上記を見ただけでも、工程分析上かなりの工程数があるのがわかります。
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トイレ動作に必要な要素①
トイレ動作は中間位(中途半端な姿勢)での抗重力活動です。
そのような姿勢をいかに保ちながら動作遂行できるかがポイントになります。
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トイレ動作に必要な要素②
トイレ動作ではバランス能力をいかに発揮できるかがポイントです。
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下衣操作の特徴(片麻痺)①
片麻痺者における下衣操作の特徴としては、狭い支持基底面での活動を強いられることです。
また体幹の運動が入ることで、さらにバランス保持が難しくなります。
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下衣操作の特徴(片麻痺)②
重心移動の困難さは、狭い範囲での重心移動制御となります。
また重心移動の速度が遅く、それは努力的で効率の悪い動作を現しているとも言えます。
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下衣操作の特徴(片麻痺)③
片麻痺の方がズボンの上げ下ろしをする際に、「怖い」という言葉をよく耳にします。
その怖さからバランスを崩す反応が出ることがあります。
ズボン上げ動作では左右方向の重心移動よりも、前後方向のバランスをいかに制御するかがポイントになります。
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トイレ動作に必要なバランス能力
トイレ動作に必要なバランス能力の中でも、閉眼(前庭系や体性感覚を用いたバランス制御)での立位保持能力の向上が重要であると言えます。
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バランスの構成要素
バランスの構成要素ですが、
- 姿勢を保つ:支持基底面内に重心点を留める
- 重心を留めるために必要な筋肉:抗重力筋(出力)
- 重心を留めるために必要な感覚:前庭覚、視覚、体性感覚
→視覚、体性感覚、前庭覚を統合することで自分の重心点がどこにあるかがわかる - 重心点が逸脱しないようにする反応:立ち直り反射
- 重心点を移動可能にする:ストラテジー
- 姿勢筋(抗重力筋)をある一定の張力に保:姿勢筋緊張
となります。
それぞれの要素を確認していきます。
抗重力筋は、姿勢保持に欠かせない筋肉です。
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前庭系
外側前庭脊髄路は、立ち上がりなどの下肢伸展活動が要求される場面で必要性が高いものです。
前庭系と小脳のつながりなどのような、脳の連絡について把握しておくことも重要です。
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筋緊張のコントロール
随意運動と筋緊張の区別はできるでしょうか。
筋緊張は不随意(無意識的なコントロール)なので、基本的には他動運動における抵抗感や静止時の筋緊張などの評価が選択されます。
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下衣操作と姿勢筋緊張
姿勢筋緊張とは、
起立するために必要な持続的な筋張力
様々な姿勢・運動を維持・継続するために必要な筋張力
のことです。
ズボン上げ下ろしでは、中間位での立位姿勢保持と下衣操作という2重課題であり、無意識的に姿勢を保持する能力が必要です、
そのためには筋緊張が適切にコントロールされている必要があります。
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下衣操作で後方傾倒する理由
ズボン上げ下ろしにおいて、片麻痺の方では後方に傾倒してしまう方を多く見かけます。
その要因の一つとして体幹回旋があります。
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体幹回旋が生じる理由
体幹回旋が生じる理由として、股関節の肢位によるものと、腰背部筋の緊張状態の差によるものがあります。
対象者の股関節周囲筋や腰背部筋の状態評価を適切に行い、アプローチすることが重要です。
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バランス訓練
アプローチです。
静的バランス→動的バランスの改善を図りますが、その段階づけが重要です。
また、閉眼でのバランス能力を獲得できることもポイントでしょう。
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立位でのリーチ動作の段階づけ
次に立位でのリーチ動作を伴うバランス強化を行います。
上図はリーチ動作における難易度設定のポイントを示しています。
この時、麻痺側の機能回復に合わせて、どの程度の荷重割合であればバランス保持できるのかも考えていきます。
随意性の低い片麻痺患者におけるトイレ動作の自立には限定的な範囲内での非麻痺側肢を中心とした立位での動的バランス能力を獲得することが重要となります。
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良姿勢と不良姿勢
立位は取れるがそのアライメントが不良な場合、下方リーチなどを行う際にバランス保持が難しくなるので、静止立位においてはそのアライメントにも注意しておく必要があります。
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筋緊張の調整法
筋緊張のコントロールを高める(低緊張→適正化)には、スクワットが利用できます。
屈曲時:急速に行います。
延髄網様体からの中枢性の調節が動的γ運動ニューロンを介して、Ⅰa感覚神経応答の感度(速さ)を高める(伸筋の遠心性従重力コントロール)。
伸展時:ゆっくりと行います。
橋網様体や前庭脊髄路からの中枢性の調節が静的γ運動ニューロンを介して、Ⅱ感覚神経応答の感度(長さ)を高める(伸筋の求心性抗重力コントロール)。
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トイレ動作の安定性を高める環境設定
下肢装具は足関節のコントロールを大小したり、感覚障害に対しても有効になる場合があります。
便座に下肢を接触させるだけでも安定性は増します。
上図のような手すりの利用方法もあります。
麻痺側、非麻痺側どちらの手すりを利用する方が良いかの検討も大切です。
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座位での下衣着脱
あまり利用されませんが、座位でのズボン上げ下ろしも代償手段として検討しても良いと思います。
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臥位での下衣着脱とトイレ動作
対象者の生活場所にもよりますが、立位でのズボン上げ下げが行いにくい場合、臥位で行ってからポータブルトイレを用いることも検討できます。
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病棟連携
対象者に、恐怖感を軽減してもらえるように生活場所においていかに動作遂行の場数を踏んでもらうかも大切な視点になります。
そのため、どうすれば対象者が最大能力を発揮できるかを評価し、それを介護士や看護師に伝えることが必要です。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)
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