転倒予防とリハビリテーションとして、歩行での方向転換のメカニズムとトレーニングについてまとめていきたいと思います。



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リハビリテーション職が上司から求められるスキルと役割

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サラリーマンリハビリ職に求められるスキルと役割の全貌: 組織人として何を求められ、何を身につけ、どう行動すれば良いかがわかる

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高次脳機能障害でアウェアネスどう評価し、どう高めるか

効果を高める!高次脳機能障害のリハビリテーション-アウェアネス(病識・認識メタ認知)をどう評価し、どう高めるか-

移乗動作に対する脳科学的評価、リハビリ(ブレーキ・フットレスト管理等のエラーを減らす)

移乗動作の問題(ブレーキ・フットレスト管理等)に対する評価とリハビリテーション-高次脳・認知機能障害に対する、脳科学的な考え方と評価・アプローチ方法-

注意課題のプリント課題

注意障害プリント課題データ(文字選択、計算、図形)

橋損傷のリハビリテーション

橋損傷のリハビリテーション(脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)

視床損傷のリハビリテーション

視床損傷のリハビリテーション(なぜその症状が出現するのか?脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)

大脳基底核損傷のリハビリテーション

基底核損傷(被殻出血)のリハビリテーション(なぜその症状が出現するのか?脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)

小脳損傷のリハビリテーション

小脳損傷のリハビリテーション何をするか、しないといけないか(神経システムの理解、脳画像の診方、評価項目選定、治療戦略立案、治療の具体例)

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転倒予防とリハビリテーション-歩行での方向転換のメカニズムとトレーニング-

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歩行における方向転換

  • 健常者は、立脚側への方向転換はクロスオーバーステップ
  • 遊脚側への方向転換はサイドステップ
  • 方向転換に際して腰部よりも先に頭部の回旋が生じる
    中村高仁 ・ 他:歩行中の方向転換動作における予期的姿勢制御に関わるステップ戦略の検討.理学療法 ― 臨床・研究・教育 23: 72–76, 2016.
  • 高齢者では、方向転換でクロスオーバーステップを用いやすい
    Akram SB, et al.: Turning behavior in healthy older adults: isthere a preference for step versus spin turns? Gait Posture 31:23–26, 2010.
  • 身体重心が支持基底面より逸脱しやすく、ふらつきや転倒の原因となりやすい
  • 歩行速度を減速させながら、立脚期後半に足関節底屈トルクを発揮させ、向転換角度の増加に伴い減速のために足関節トルクを用いる
  • ステップターンでは、動作中に支持基底面を広く保ちやすい
    ⇨股関節外転トルクは少ない
  • クロスオーバーステップではより足関節底屈・股関節外転トルクが必要
  • 股関節外転筋の活動
    ⇨股関節内転に伴う骨盤の反対側下制を制動
  • 減速のための足関節底屈筋の活動
  • 軸足下肢の荷重応答期の外側広筋と大腿二頭筋、中殿筋の活動
  • 立脚中期-終期のヒラメ筋の活動
  • 立脚期の脊柱起立筋の活動
    ⇨身体前進の減速に上記筋活動が必要
  • クロスステップ(スピンターン)とサイドステップ(ステップターン)
  • クロス:軸足は小趾支持中心
  • サイド:軸足は母趾支持中心
    ⇨軸足の安定性が必要
    下腿側方の筋群の活動と股関節の制動が重要
  • 身体重心の進行方向とステップ脚の接地位置のずれが生じた場合、支持基底面上に身体重心を保てなくなり転倒につながりやすい

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方向転換の評価

  • どのようなステップパターンか
  • ステップ幅
  • ステップが身体からどの程度近いか(ステップ位置)
  • ステップにおける身体の回旋量
  • 体幹の安定性(側方・後方傾斜がないか)
  • 減速加減
  • 方向が切り替わる際の重心移動のスムーズさ
  • 頭部位置と視線の方向
  • 脚の前足部の可動域(足趾の可動域)
  • 支持機能の評価(母趾、小趾荷重での踵上げ)
  • 股関節の内外旋と屈曲伸展、内外転のコントロール(骨盤の向きを進行方向に向けるため)
  • 股関節の筋力(求心・遠心性)
  • 骨盤中間でのバランス制御
  • 体幹の回旋
  • 脊柱の伸展(前方重心移動やスムーズな回旋動作のため)
  • 重心移動のための荷重位で股関節の内外旋や胸郭の回旋
  • 反応や筋収縮の遅れはないか(バランス反応や立ち直り)

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方向転換のトレーニング



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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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